現金出納の注意点① 「立替精算」
現金出納帳は、現金の流れを記録するためのものです。手提げ金庫などで現金を管理している場合、その金庫からの出金と入金を正確に記載する必要があります。特に、立替払いの精算に関しては記入間違いが起こりやすいので注意が必要です。
領収書の日付に出金日を合わせがちですが、これは間違いです。現金が手提げ金庫から出るのは、精算を行った日ですので、その日に出金として記載しなければなりません。
例えば、ご住職が三日前にお寺の物を購入し、現金を立て替えたとします。そして、本日その立替分を現金で精算した場合について考えてみましょう。
- ご住職が買い物をして現金を立て替えたのは三日前。
- 領収書の日付も三日前。
- 現金精算を行ったのは本日。
- 手提げ金庫から現金が出たのも本日。
この場合、現金出納帳にはどのように記載すれば良いでしょうか?
本日現金が出たのであれば、本日の日付で記載し、適用欄には「三日前の日付の領収書である」旨を記載すれば良いのです。領収書の日付に現金出納帳の日付を合わせてはいけません。数日分をまとめて現金出納帳をつける際に、特にこの点に注意してください。